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自然食研究の先駆者である自然食研究家・早野登美江の長女として生まれ、幼少より自然食に親しむ。母親の元で料理の腕を磨きつつ、他の料理家の元でオーガニックやベジタリアン料理を学ぶ。現在は、企業の商品開発、ホテルや店舗のメニュー開発、マクロビオテック料理店のプロデュースなども手がけている。 |


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最近では、マクロビオテック、デトックスといった言葉も一般的になり、自然食料理へのイメージはずいぶんと様変わりしました。でも、私が自然食専門の料理家として仕事を始めた20年前は、まだこれほど一般的ではなく、母が自然食の研究に取り組み始めた40数年前に至っては、ごく一部の人たち以外、誰も見向きもしてくれませんでした。そのころは、私もまた、母がつくる料理は地味だから嫌い、どうしてこんなストイックなものを食べなきゃいけないの、と反抗していました。でも不思議なもので、結婚し子どもができ、子どもや私の体調が変化するたびに、母の言葉や母がつくっていた料理を思い出すのです。そして、実際に母から教わった自然食や雑穀料理によって体調が回復するということを何度も体験しました。あれほど敬遠していたのに、気づいたら母の後を追いかけ20年。自然食をおしゃれな料理にすること、ベジタリアン以外の方たちにもおいしく食べていただける料理をつくることをテーマに、料理を研究してきました。体への優しさを追求していくと、日本の伝統食に通じていくのです。 |


親がつくる料理を食べる……このごく当たり前のことが、最近では当たり前ではなくなっているように思います。料理をつくるという行為は、愛情やエネルギーを注ぐという行為でもあると思うのです。それを体の中に入れることで、味はもちろん、親の価値観も受け継がれていくものだと私は思います。日々の食事を通して、私たちはあらゆる命をいただいて生きていることにも気づかされます。そういった命に感謝できるようになるのも、手づくりの料理をいただくから。それに、既製品の料理ばかり食べていては、自分にとっての基本の味、原点になる味がわからなくなってしまいます。特別なものをつくる必要はありません。ごはんにみそ汁、それだけでも充分なのです。
私が料理をする上で大切にしていること、それは素材を大切にすること。野菜を切るときは、できるだけ包丁を使わず、また、野菜を洗うときは優しく洗ってあげるようにしています。優しく扱うと、なんとなく優しい味が出るような気がするのです。
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ひえのコロッケ、麦のサラダ……、素材は決して特別なものではないですし、作り方も決して難しくありません。それらの料理を、パーティ料理としてもすてきに演出するポイントは、大皿に大胆に盛りつけることでしょうか。私は、和・洋食器、ガラス食器にと、家にあるさまざまな大きめの器に盛りつけます。また、器の組み合わせも、既成概念にとらわれず、自由な発想でするといいと思いますよ。バリのランチョンマットには、漆のプレイスプレート、その上に古伊万里のお皿を乗せてみました。一見ミスマッチの組み合わせのようですが、意外とそんなことはないのです。この古伊万里の器は、ずっと大事に使っているお気に入りの器です。こんなふうに、ひとつだけでもいいから、お気に入りの器や質のいい器を加えることで、それがアクセントになり、おもてなしのテーブルへと早替わりします。
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